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『下に見る人』 酒井順子 [読んだ本]

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いじめにあったことを告白する人は多いけれど、いじめたことを告白する人はほとんどいない。いじめにあった人よりもたくさんいるはずなのに。それは、言えないのか、それとも自覚がないのか。集団の中で発生する序列や差別の中で、自分のポジションを少しでも上位に置こうとして、知らず知らずのうちに他者を下に見る。誰もが皆、自分のランク付けをせずに過ごせたら、いじめはなくなるのかもしれない。しかし、ランク付けとまではいかなくても、自分が人より辛い経験を乗り越えた充実感なども、他者と比較した上で感じることができるという、誰かを下に見ることで得られるのだとしたら、なんて厄介なんだろう。
下に見る人

下に見る人

  • 作者: 酒井 順子
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/11/30
  • メディア: 単行本

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『ハードナッツ』 大竹とも [読んだ本]

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ネコ4コマ。3巻まで出てる。ちょっとこれ、一気買いする勇気がわかなくて1巻だけ買ってみました。いける!

確かにかわいくないけど、飼い主は籠絡されている。タイトルがいいね。

ハードナッツ 2 (女性自身コミック)

ハードナッツ 2 (女性自身コミック)

  • 作者: 大竹 とも
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/04/22
  • メディア: コミック

ハードナッツ 3 (女性自身コミック)

ハードナッツ 3 (女性自身コミック)

  • 作者: 大竹とも
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/01/24
  • メディア: コミック


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『姉の結婚』 西 炯子 [読んだ本]

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この作者の作品、ここ数年でいくつか読んでいます。随分昔からこの名前の漫画家がいて、でも絵柄のイメージが大分違ってる気がするんですけど、同一人物だよね。結構息の長い執筆活動をされているはずですし、著書も多いはずです。学生時代から何度か本屋で手に取っているのに、読んでいませんでした。今更ですが、あの頃の感性であの頃の作品も読んでおけばよかったとちょっぴり後悔しています。

こちらの作品、かなり都合の良いストーリィではあります。優等生な(というかちょっと成績の良い)女性が嫌いな方は止めたほうがいいかと思います。

姉の結婚 1 (フラワーコミックス)

姉の結婚 1 (フラワーコミックス)

  • 作者: 西 炯子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: コミック


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『ケルベロスの肖像』 海堂 尊 [読んだ本]

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このシリーズは文庫化されてから、と思いつつ、完結編らしいのでハードカバーで買ってみた。

正直なところ、買って損したと思う。

全然ミステリーになってないし、今までの登場人物のキャラクターを把握してないと意味不明だし、エンターテイメントとしての起承転結もない。医療ミステリーなんて謳っちゃだめだろうよ。

初めて読む人は絶対に理解できないのは当然として、バチスタシリーズを読んでる人でもすべてを読破しているとは限らないから、どの小説を読んでいないとわからない設定なのかを明示してもいいのではないだろうか。この釈然としない気持ちは、「バチスタシリーズの読者は、登場人物すべてのキャラクターとそれに絡むエピソードや事件を事細かに記憶している」という前提が気に入らないのだと思う。


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『エロイカより愛をこめて 39巻』 青池 保子 [読んだ本]

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39巻です。

今回は本編以外に、伯爵のルーツに関わる小編も収録されています。連載開始時には存在しなかった、ケータイとかスマホが当然のように小道具として登場しています。東西の冷戦の終結も難なく乗り越えて、現代の物語として続いています。


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『チャンネルはそのまま!』5巻 佐々木 倫子 [読んだ本]

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『バカ』と『プチプチ』の関係が泣けます、笑えます。

ついさっき、『バカ』と『プチプチ』について解説を書いたのに、とばしてしまった。もう書く気力がない。1巻から読めばわかるから~。


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『プラチナデータ』 東野圭吾 [読んだ本]


近未来小説。ミステリー小説。

すべての人間の遺伝子情報が中央管理される未来の姿を想像してみる。

庶民は一方的に管理されるだけで、いや監視されるだけで、メリットないね。

遺伝子情報と言えば、治験とセットでお願いするDNAやらバイオマーカーの検査がある。これは、官の力では進まない部分を民が肩代わりしているという側面がある。ただ、日本企業にはその力がなく、外資に持っていかれてるのが現状。今はサンプル提供は任意であることが多く、日本の施設では倫理面で合意できずに、提供していないことが多い。脳死からの臓器提供が難しいという国民性がこんなところにも影響しているのかもしれない。

こうやって提供されたサンプルのデータを基に、画期的な新薬が開発されたとして、実はアジア人のデータの中には日本人ものはほとんど含まれてません、ということになりそうな気がする。グローバルな治験の場合、人種も報告するわけだが、AsianとだけでJapaneseとまで分類されてないものもある。

話題が逸れましたが、面白い小説でした。ただ、すずらんという少女の存在が気に入らなかったです。


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ビブリア古書堂の事件手帖 3 ~栞子さんと消えない絆~ [読んだ本]

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出たばっかり、買ったばっかり、読んだばっかりでなんなんですが、第4巻は冬頃に発売だそうで、楽しみですね。

肖像画の母をめぐる主人公の家族の物語という大きな物語と、古書にまつわるミステリー仕立ての短編が絡み合ってすすんでいきます。それぞれの短編には古書に関わる人達の情景が描かれ、その古書にまつわる薀蓄によって謎が解き明かされたり、見えなかった絆が浮かび上がったりします。薀蓄を披露するのは主人公の栞子さん。人見知りで対人関係が苦手だけれど、こと本のことになると別人のように饒舌に語りだします。その相棒が、活字アレルギーだけど、栞子さんに惚れている五浦君。こちらの進展もあったりなかったり。

人気シリーズだけに、今後の行方もちょっと心配。大きな物語と短編とのバランスが難しそう。


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『でーれーガールズ』 原田 マハ [読んだ本]

 主人公の父が百科事典のセールスだったり、兄がいたり、漫画を描きながら高校時代を過ごしていたりして、まるで作者そのものです。自伝的小説ではないかと思いながら読みました。
 
 物語では、漫画家として成功した40代の主人公が、母校からの講演依頼を受けて、卒業後初めて母校のある街へでかけます。当時と変わらぬ風景がそこここに残る街で、その街に残って生活を続けている友と再会し、自分の高校時代の甘酸っぱい思い出と向き合うことになります。
 
 ある程度仕事で成功してから、高校時代を過ごした街へ帰る、というのが大きなテーマだと感じました。友との絆も描かれていますが、それよりも、一旦離れた街と再会することのほうが、インパクトがありました。生まれ育った街でそのまま大人になる人は味わうことのない感覚です。まして、高校時代を過ごした街です。まだ何もかも中途半端で、自分の人生を歩み始めたかどうかもはっきりしない年頃の。人によっては、思い出すこともなく感じることもないかもしれない。

 
 そういえば、この作者のお兄さんの作品をよく読んだ時期がありました。このブログのタイトルの『物欲の日々』の由来は原田宗典の作品の影響を受けています。
 
こんなものを買った (新潮文庫)

こんなものを買った (新潮文庫)

  • 作者: 原田 宗典
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 文庫
 買ったのはハードカバーでした。文庫も出てる。当然か。
 
 自分が買っちゃったモノをおもしろおかしくエッセイにまとめた作品です。自分も買い物したモノをちゃらっと紹介したくて書き始めたのでした。何度も引っ越しして、最初の頃のはもうどこにも残っていません。ちょっと残念。

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