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『プラチナデータ』 東野圭吾 [読んだ本]


近未来小説。ミステリー小説。

すべての人間の遺伝子情報が中央管理される未来の姿を想像してみる。

庶民は一方的に管理されるだけで、いや監視されるだけで、メリットないね。

遺伝子情報と言えば、治験とセットでお願いするDNAやらバイオマーカーの検査がある。これは、官の力では進まない部分を民が肩代わりしているという側面がある。ただ、日本企業にはその力がなく、外資に持っていかれてるのが現状。今はサンプル提供は任意であることが多く、日本の施設では倫理面で合意できずに、提供していないことが多い。脳死からの臓器提供が難しいという国民性がこんなところにも影響しているのかもしれない。

こうやって提供されたサンプルのデータを基に、画期的な新薬が開発されたとして、実はアジア人のデータの中には日本人ものはほとんど含まれてません、ということになりそうな気がする。グローバルな治験の場合、人種も報告するわけだが、AsianとだけでJapaneseとまで分類されてないものもある。

話題が逸れましたが、面白い小説でした。ただ、すずらんという少女の存在が気に入らなかったです。


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