2013-06-30 [気になる本]
FDAの正体 上―米国食品医薬品局 レギュラトリーサイエンスの政治学
- 作者: フラン・ホーソン
- 出版社/メーカー: 篠原出版新社
- 発売日: 2011/05
- メディア: 単行本
FDAの正体―レギュラトリーサイエンスの社会学(ソシオロジー)〈下〉
- 作者: フラン ホーソン
- 出版社/メーカー: 篠原出版新社
- 発売日: 2012/12
- メディア: 単行本
2013-06-18 [気になる本]
2013-02-15 [気になる本]
2012-11-17 [気になる本]
2012-11-03 [気になる本]
2012-10-24 [気になる本]
科学・薬学の未来 [気になる本]
葉月里緒奈のミトコンドリアイブで映画化されました。8角形の講堂なんかが登場して、大学の臨場感ありありで昂奮して読んだものです。
こちらの作者は、静岡高校卒です。東北大学薬学部卒です。
現在はSF作家クラブの会長です。初代会長が星新一で、小松左京、筒井康隆らも会長を務めています。
瀬名は地元静岡の地名でもあります。県大の職員宿舎が瀬名だったのでしょうか。
NHKの「課外授業ようこそ先輩」で地元の小学校で授業を行ったり、県立大学薬学部とのお付き合いもあるようで、軸足を仙台におきつつも静岡とのつながりも深い方です。
学生時代にテーマとしていたミトコンドリアの研究から「パラサイト・イヴ」という小説が誕生し、以降は研究者のマインドを持った作家として活動を続けていらっしゃいます。薬学部を出た研究者のマインドから生み出される世界はどのようなものであろうか。という興味深いお話を伺う機会がありました。
ミトコンドリアという、生命がエネルギーを生み出す装置を研究するうちに、それを人工的に作れないのか、生命とは何か、という発想から人工知能やロボットに関心を持ったのはよく理解できます。
SF作家クラブの創設者でもあり日本沈没で有名な小松左京氏は、日本のSF作家の大御所であります。京都大学の卒業です。
小松左京の大震災 ’95―この私たちの体験を風化させないために
- 作者: 小松 左京
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 1996/06
- メディア: 単行本
阪神淡路大震災では被災者でもありました。被災した街が復興していく様を自らが丹念に取材し、復興に関わるプロフェッショナルな人達の姿を毎日新聞に連載されていました。
機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる
- 作者: ブライアン クリスチャン
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2012/05/24
- メディア: 単行本
人工知能に質問して、より人間らしい回答を得ることを競うローブナーコンテスト。見えない「こころ」や「思い」を「こころ使い」「思いやり」として表現させることで、人間らしさを問う。
物理工学と生命科学との間に、エネルギーとエントロピーという「中間項」をおいて考察。「中間項」の置き方に研究者の個性がでる。
宇宙、ニュートン力学といった目に見える「マクロワールド」と原子、分子といった目では見えない「ミクロワールド」の間にあるのが「ミドルワールド」。細胞の中など―ミトコンドリアがそう―の研究者の見えにくいイメージしにくいところ。宇宙の解析と分子や原子の研究の間に位置する「ミドルワールド」を研究しているのは「薬学」ではないかと、彼は語っています。
魔法株式会社 (1982年) (ハヤカワ文庫―SF ハインライン傑作集〈3〉)
- 作者: ロバート・A.ハインライン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1982/12
- メディア: 文庫
魔法株式会社 (ハヤカワ文庫 SF 498 ハインライン傑作集 3)
- 作者: ロバート A.ハインライン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1982/12
- メディア: 文庫
ハインラインの『ウォルドウ』が収録されている。絶版のようです。
科学者は自分の行っている基礎研究が実用化される10数年先の未来を思い描くことはできるが、それより先のことは想像できないのだと。それは、他の科学技術との融合があり、未来には倫理観が変わっているためだと。
SF作家であり薬学者でもある彼は、薬学こそが異なる科学技術の間に中間項をおける存在ではないかと私たちに語りかける。
彼の父親は静岡県立大学でインフルエンザの研究をされている。
データを見る専門家の視点を薬剤師は持てと。