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『シブすぎ技術に男泣き!』 見ル野 英司 [読んだ本]

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売れてるみたいですよ。本屋で平積みだし、新聞にも広告載ってます。まさか書いた本人もこれほど売れるとは思っていなかったことでしょう。理系エンジニアの誇りと悲哀が描かれています。日本の技術力を支えているのは、こういう人達なんだよ、という作者の叫びが聞こえてきます。

連載はコチラでした。城東電軌さんのブログで紹介されていて知りました。

自分の経験談のリアリティと比べて、取材したものは、今ひとつ具体的な凄さを示すエピソードが物足りない感じがしました。ですので、後半の経験談のほうが断然おもしろい。

読みながら、職場の自分の部屋においてあるマシンのことを思わずにいられませんでした。ちょうど昨年の今頃、新しいものに更新されたのですが、それ以前の代物はそれはそれは悲惨なものでした。日本に3台しかない、という画期的なマシンでしたが、いわゆるプロトタイプだったわけですよ。何事もなく稼動する日が稀でした。買い換える予算もないので、日々メンテナンスの技術者を呼びつけては修理や調整をしてもらいながらの運用でした。結局日本で唯一のマシンとなってしまったのはいうまでもありません。あまりの時間のロスや人員のロスが大きいということで、多大なメンテナンスをしたうえで、「不良品」ということにして、現在最も普及しているタイプのマシンに取り替えさせたのでした。日々通っていた技術者とこちらの本の技術者の方々がダブって見えました。きっとあの人たち、この本を読んだら泣くよ。


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コメント 2

sasamali

あ~!

これ、つい先日雑誌の書籍紹介に掲載されていて
わたくしも気になっていたのですよ!

普段買ってもなかなか進まないのですが、読んでみたいと
思いました。。。

(ちなみにIQ82?も頂いたのですが読むのに疲れて全然進んでおりません・・汗)
by sasamali (2010-03-24 00:06) 

おごんち

■sasamali さん

おすすめしようかどうしようか、悩む作品です。まずは、万人受けする内容じゃないこと、初めの数編は正直おもしろくないこと、少女マンガの絵とずいぶん違うこと。ただし、体験を基に描かれた部分は、リアルな機械屋さんとかシステム屋さんを思い浮かべて読むと、エンジニアの性(さが)が見えてきて、泣き笑いできます。

Tech総研のサイトで読んでみるといいかも。


by おごんち (2010-03-24 23:59) 

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