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『なぜ君は絶望と闘えたのか』 門田隆将 [本]

なぜ君は絶望と闘えたのか

なぜ君は絶望と闘えたのか

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/07/16
  • メディア: 単行本
 副題は「本村洋の3300日」。光市母子殺害事件の被害者遺族である本村洋氏のドキュメンタリーです。少年法によって保護された加害者へ、死刑判決が下されるまでの闘いが綴られています。申し訳ないけれど、マスコミがこぞって取り上げていたときも、ネットで盛り上がっていたときも、この事件についてあまり興味を抱いていませんでした。テレビもほとんど見ていませんでした。
 最高裁での上告審議に安田弁護士が欠席した際に、安田氏に対する記述が元でよくお邪魔するブログが炎上しました。そこでようやく、この事件についての成り行きをおさらいしました。テレビカメラに向かって本村洋という人物が、青白い怒りを理路整然とよどみなく語っているのを初めて見ました。事件の衝撃と、彼が立ち向かってきたものの大きさをようやく知ったのでした。
 普通はそこまでで敢えて本を買って読んだりはしないのだけど、この本の帯に書いてあった事件直後に辞表を提出した本村氏に上司がかけた言葉、「この職場で働くのがいやなのであれば、辞めてもいい。君は特別な体験をした。社会に対して訴えたいこともあるだろう。でも、君は社会人として発言していてくれ。労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。君は、社会人たりなさい。」に惹かれました。それで、彼を取り巻く事柄に興味を持って読んでみたくなりました。
 内容で最も驚いたのは、当時の小泉総理のトップダウンによって、犯罪被害者救済制度ができていったということと、中でも上川陽子氏の活動が大きかったという記述でした。上川さんって、そんな活動をされていたんですね、知らなかったなあ。

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